「節分」ニュース - 「福は内」夫婦/秋田

| | TrackBacks (0)
支局の目:「福は内」夫婦 /秋田
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080309-00000118-mailo-l05

猛吹雪の2月3日、横手市の県南愛児園「ドリームハウス」と母子生活支援施設「サンハイム」で、福は内、鬼は外の節分祭があった。「夫婦で豆まき50年」の念願をかなえた小原千代さん(76)は、心の中で祈った。「早く、早く春が来て! この子たちのところへ」と。

千代さんによると、04年5月に死去した寿蔵(じゅぞう)さんは生前、多くを語らなかったが、9歳で孤児同然となり、人生の辛酸をなめ尽くした。結婚する前、両親と死別した知人の子供3人を引き取り、夫婦で育てた。

「大きな声で豆まきをすれば、その家にはきっと幸せが来る」と、固く信じていたという。
 大の子供好きで、旧国鉄時代の友人と施設での豆まきを始めた。

毎年、コメ1俵分の金をため、豆まきの豆やジュース、菓子、果物などをプレゼント。市議だった友人が亡くなった後は、一人で豆まきを続けた。病気で倒れた時、「もう5年、頑張ってやりたい」と残念がったそうだ。

その思いが夫婦の「黙契」となり、妻が夫の気持ちをつないだ。大升に豆をてんこ盛りにし、何度も「福は内、鬼は外」と声を張り上げた千代さんは、子供らから「天国のまめまきおじさん、奥さんのちよさん。

みんなが幸せになれるよう、春一番に、私たちに福を運んでくれました。本当にありがとうございました」と手書きの感謝状を贈られ、泣き顔になった。

「私たちには子供がなかったので、何よりうれしい。夫は元気なころ、『50年は必ず頑張ってやりたい』と言ってましたので。今はホッとしています」。翌朝、両施設長が家を訪ね、遺影に手を合わせてくれたという。

四囲は雪に埋もれているが、ここ数日、季節が動き始めた。雪国で暮らす人たちにとって、春を待つ気分は「祈り」にも似ている。鉛色の空に光を探す思いで、寿蔵さんと、最期まで寄り添った千代さんの「福は内夫婦」の生きざまに想像を巡らした。【佐藤正伸】

0 TrackBacks

Listed below are links to blogs that reference this entry: 「節分」ニュース - 「福は内」夫婦/秋田.

TrackBack URL for this entry: http://www.sumai-navi.com/mt-tb.cgi/31