「葵祭」ニュース - 仁和寺?石清水八幡宮

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【関西てくてく歩き隊】仁和寺?石清水八幡宮 徒然草の一節再現
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000126-san-ent

青空に映える五重塔/兼好の祝福...節目節目で雪

てくてく隊員は先月、通勤電車内で吉田兼好(1283?1350)の名著「徒然草」を読んでいて思い立った。仁和寺(京都市右京区)から、男山の山上に鎮座する石清水八幡宮(京都府八幡市)まで参詣してみよう?。

仁和寺の僧が、まだ行ったことのない石清水八幡宮を参詣しようとして男山のふもとにある社寺を本宮と勘違いし、山上の本宮には行かずに帰ってきたという、本の一節の再現である。兼好は「簡単なことでも案内者は必要」と戒めている。往復40キロ超。決行は今月16日だ。案内なしでいこう!

東の空が明るくなってきた午前6時40分、仁和寺の二王門前に立つ。屋根にはうっすらと雪が積もっていた。僧がどんなルートを歩いたかは不明だが、とりあえず平安京の玄関・東寺を目指し、仁和寺街道から千本通、大宮通を南下した。

大極殿跡や聚楽第ゆかりの出世稲荷(いなり)などを経て1時間20分で東寺を通過した。五重塔が青空に映える。

名神・京都南インター、城南宮、桂川の堤防沿いへと進むと、石清水八幡宮のある男山がしだいに近づいてくるのを実感できた。伏見区の納所(のうそ)交差点から一般道に入り、御幸橋で淀川、木津川を渡り、午前10時15分、

八幡宮一ノ鳥居前に到着した。22キロで3時間35分。毎日10キロ以上歩いている隊員にとってはまだまだ余裕だ。それにしても僧の健脚ぶりはいかほどだったのか。八幡宮によると、「男山四十八坊」と呼ばれた宿泊施設が境内にあったらしいので、宿泊したとも考えられる。

僧は「年寄る」とされているが、かつて隊員が洛西方面を歩いたさい、こんな経験がある。60代とみられる農作業服姿の女性2人が会話をしながら普通に歩いていく。それが隊員よりかなり速かった。毎日、体を動かしている人にとって年齢は関係ないのだ。

僧が本宮と間違って参詣した極楽寺と高良社に向かう。黒い雲が山を覆い、雪が降ってきた。極楽寺は現存していないが、跡に建つ頓宮は本宮と間違っても仕方ないほどの広さのうえ、それ相応の規模の社殿がある。

高良社は小さな社殿が残るのみだった。徒然草では、ここで僧は山に上る人を見ながらも仁和寺に帰ってしまう。

今はケーブルカーもあるが、参道を登ることにした。標高約140メートル。四十八坊の存在を思わせる石垣をあちこちに見ながら約20分で本宮に到着した。参拝後、山をおりるとそれまで降っていた雪もやんだ。

名物の走井餅を買い、昼食を済ませて午前11時50分、帰途につく。手提げ袋を片手にした長距離てくてくは初めてだ。

桂川、天神川など河川沿いの自転車・歩行者の専用道などを北上していく。晴れたと思ったらまた雪、とめまぐるしく天候が変わる。仁和寺まで約2キロと迫ったとき雪は激しくなった。足取りは少し鈍ったが、余力は十分だ。

福王子神社前を右折すると仁和寺の土塀が目に入り、午後3時10分に到着した。金堂に続き兼好ゆかりの長泉寺=通常非公開=前で手を合わせて無事到着を報告した。44キロ、62239歩。隊員にとっては日帰り可能なコースだった。

今回、晴天の滑り出しだったが、ルートの節目、節目で雪。徒然草の僧の励ましか、それとも兼好の祝福だったのか。(和)


 ≪ガイドブック≫

【石清水八幡宮】日本三大八幡宮のひとつ。大安寺の僧、行教が大分・宇佐八幡宮に参詣したさいに神託を受け、貞観2(860)年、清和天皇の命の下、創建された。王城守護の神として朝廷から手厚い保護を受けたほか、源氏が氏神として信仰し、源頼義の子、義家が同社で元服して「八幡太郎」と称した。石清水祭は三勅使祭として賀茂祭(葵祭)、春日祭と並び称される。鳥羽伏見の戦いで多くの社殿が焼失し、明治時代の神仏分離で仏教色が一掃された。

【仁和寺】真言宗御室派総本山。宇多天皇が寺の建設を進めていた父、光孝天皇の遺志を引き継ぎ、仁和4(888)年に完成した。宇多上皇が出家後、同寺に「御室(おむろ)」と呼ばれる僧坊を建てて住んだため「御室御所」とも呼ばれる。皇室関係者が歴代の門跡を務め、境内は御所風のたたずまいを残す。金堂は桃山期の御所・紫宸殿を移築。阿弥陀三尊像、孔雀明王像、宝相華蒔絵宝珠箱など多数の文化財を所蔵している。世界文化遺産。宇多上皇に授戒した僧、益信(やくしん)は行教の弟である。

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