だれやみ日記:夜より賢い朝の頭脳 /宮崎
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080316-00000278-mailo-l45
すっかり春めいてきた。「春眠暁を覚えず」という。ところが筆者は早朝に目がさえてしまう傾向が年々強まってきた。これは老化の一種ともいわれる。薄暗い明け方、眠れぬまま、老いてゆくわが身をくよくよと思い悩む。年配読者のみなさんなら、多少は心当たりがあることでしょう。
ところが先日読んだ外山滋比古著「思考の整理学」(ちくま文庫)のおかげで、うれしい発想の転換を迫られることになった。86年初版のこの本は、今になって人気に火がつき、ベストセラー中である。新鮮なアイデアの生み出し方を指南した本で、大いに役に立つ。
朝の早すぎる目覚めに対して、この本は「朝飯前」の脳の働きを大切にしようと強調している。「夜考えることと、朝考えることとは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか」と問題を提起し「どうも朝の頭の方が、夜の頭よりも、優秀であるらしい」と自分の経験を基に説く。
夜、寝る前に書いた手紙を朝読み返すと、感情的に書き過ぎていて、そのまま出すことがためらわれるという経験はよくある。夜、散々てこずって、どうしてもうまくいかなかった仕事でも、翌朝もう一度挑んでみると、するすると片付いたことも、多くの人が経験していることだろう。
それは、睡眠中の脳が前日の記憶を上手に圧縮して整理してしまうからだ。このため朝の頭はすっきりしている。だから最も頭を使う仕事は「朝飯前」にすませるべきだ――とこの本は主張する。「目をさましてから、床を離れるまでの時間は聖なる思いに心をこらすこと」を勧めている。
そこまで言われると「昼以降の自分は、いつもぼんやりしていたのだろうか」という疑問が浮かぶが、胸に手を当ててみると否定もできないから怖い。ともあれ朝の頭の良さを信頼すれば元気も出る。「早起きは三文の得(徳)」ともいうし。<宮崎支局長・大島透>
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すっかり春めいてきた。「春眠暁を覚えず」という。ところが筆者は早朝に目がさえてしまう傾向が年々強まってきた。これは老化の一種ともいわれる。薄暗い明け方、眠れぬまま、老いてゆくわが身をくよくよと思い悩む。年配読者のみなさんなら、多少は心当たりがあることでしょう。
ところが先日読んだ外山滋比古著「思考の整理学」(ちくま文庫)のおかげで、うれしい発想の転換を迫られることになった。86年初版のこの本は、今になって人気に火がつき、ベストセラー中である。新鮮なアイデアの生み出し方を指南した本で、大いに役に立つ。
朝の早すぎる目覚めに対して、この本は「朝飯前」の脳の働きを大切にしようと強調している。「夜考えることと、朝考えることとは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか」と問題を提起し「どうも朝の頭の方が、夜の頭よりも、優秀であるらしい」と自分の経験を基に説く。
夜、寝る前に書いた手紙を朝読み返すと、感情的に書き過ぎていて、そのまま出すことがためらわれるという経験はよくある。夜、散々てこずって、どうしてもうまくいかなかった仕事でも、翌朝もう一度挑んでみると、するすると片付いたことも、多くの人が経験していることだろう。
それは、睡眠中の脳が前日の記憶を上手に圧縮して整理してしまうからだ。このため朝の頭はすっきりしている。だから最も頭を使う仕事は「朝飯前」にすませるべきだ――とこの本は主張する。「目をさましてから、床を離れるまでの時間は聖なる思いに心をこらすこと」を勧めている。
そこまで言われると「昼以降の自分は、いつもぼんやりしていたのだろうか」という疑問が浮かぶが、胸に手を当ててみると否定もできないから怖い。ともあれ朝の頭の良さを信頼すれば元気も出る。「早起きは三文の得(徳)」ともいうし。<宮崎支局長・大島透>